ソフトバンクグループが米プライベートエクイティ(PE)投資会社アポロ・グローバル・マネジメントから40億ドル(約4570億円)の融資を受ける方向で最終調整に入っていることが、関係者の話で明らかになった。ソフトバンクはこの資金でポートフォリオの運用悪化に備えるとともに、高水準の投資ペースを維持したい考えだ。関係者によると、傘下のビジョン・ファンド2の保有銘柄を担保に借り入れる。運用規模が約400億ドルの同ファンドは、インドの電子商取引大手フリップカート、新興フィンテックの英レボリュート、著名人がファン向けにメッセージを販売できるサイト「カメオ」の運営会社など、150社に出資している。ソフトバンクが融資を受ける背景には旺盛な資金需要があり、アポロにも、従来は銀行が独占していた融資分野を強化したい思惑がある。