ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が欧米に対する強硬姿勢を強めた。21日に開かれた国防省の会議で関係悪化は欧米に責任があるとし、さらなる敵対的行為には報復も辞さない構えを示した。プーチン氏は会議で「欧州で緊張が高まっているのは彼らのせいだ」と述べ、状況が悪化の一途をたどる中で「ロシアは何らかの対応を迫られてきた」とした。さらに、「われわれは何らかの決定をせざるを得ない状況にある」と語った。欧米が敵対的姿勢を維持する場合は、ロシアは「しかるべき軍事的・技術的な報復措置を取り、非友好的な動きに対しては厳しく対応する」とも述べ、「われわれにはそうする権利がある」とした。ロシアにはウクライナに侵攻する意図があると欧米ではみており、緊張が高まっている。一方のロシアは、隣国ウクライナの国境付近に部隊を集結させているものの、2014年のウクライナ領のクリミア半島併合につながった侵攻のような計画はないと主張している。ロシアは北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大に対する懸念を表明しており、自国の安全保障や主権を脅かすとの見方を示している。
プーチン氏、ウクライナ巡り対米批判強める 「報復辞さず」
有料会員限定
あなたにおすすめ