全米の人口の増加率(今年7月1日までの1年間)は0.1%と、歴史的な低水準だった。国勢調査局が21日公表した推計で明らかになった。新型コロナウイルスの大流行が米国の人口動態に及ぼした影響が浮き彫りになった。2020年7月1日~21年7月1日の人口の増加は39万3000人にとどまった(総人口3億3190万人)。出生数から死亡数を差し引いた自然増は14万8000人だった。米国内外への移動は24万5000人の転入超で、国勢調査局によると初めて自然増を上回った。この推計は新型コロナ流行1年後の影響の縮図といえる。米国の人口の伸びはコロナ前から鈍化していたが、過去10年間は年平均200万人超の増加で推移していた。16年には230万人増加していた。