ロシアからドイツへ天然ガスを運ぶことになる新パイプライン「ノルドストリーム2」が、ロシアのウクライナ侵攻を抑止するための米ロ間の交渉材料になる可能性が浮上してきた。しかし同パイプラインの問題は、米国とドイツの関係を損なう恐れもある。ノルドストリーム2は既に完成しているが、まだ運転開始の承認が得られていない。同パイプラインは、ドイツのエネルギー計画の主要部分を占めるもので、ロシアにとっては収入源になり得る。さらに、米当局者らによれば、同パイプラインは、ロシアのウクライナに対する軍事圧力を停止させる手だてに関する米独政府間の協議の一つの焦点にもなっている。米独間の協議内容を知る米議会関係者によると、バイデン政権は、ロシアがウクライナに侵攻した場合には同パイプラインの運転開始を認めないという確約をドイツに求めている。
独ロガス管巡る米の思惑、独とは温度差も
ウクライナ侵攻を抑止するための切り口にしたい米政権はドイツの確約を求めている
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