米国では新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け、すでにワクチン接種を済ませている人々の間で、追加接種(ブースター接種)を前向きに検討する人が増えている。一方で、未接種者の多くは接種に消極的な考えを変えていないようだ。米カイザー・ファミリー財団が21日発表した調査によると、ワクチン接種済みでまだ追加接種を受けていない成人のうち、54%はオミクロン株の感染拡大を受けて追加接種に傾いている。ワクチン未接種の間では、1回目の接種を検討する姿勢を示した。米疾病対策センター(CDC)のデータによると、米国では1日当たりワクチン接種ペースは足元で約160万回分となり、感謝祭前の約140万回分から加速している。ただ、最近は追加接種や12歳未満の子どもの接種も含まれており、人々がワクチン接種を受ける理由は見分けにくくなっている。