退職を切り出すのは
期限の少し前の金曜日がいい
会社に転職の意思を伝えるタイミングは、計画的に考えるべきだ。
通告日の決定条件は概ね三つある。
(1)新会社への入社についてリスクが消えていること
(2)就業規則上の退職通告日(退職希望日の2週間前から1カ月前くらいが多い)よりも数日以上前であること
(3)できれば金曜日であること
退職通告の作法(1)
新会社への入社についてリスクが消えている
まず、新会社への入社が確実でリスクのないものになるまで退職の意思を伝えてはならない。「退職するかもしれない」「退職を考えている」といった形でもいけない。
「辞める(かも)」と言うと、上司や周囲の関心を引くし、あれこれ構ってもらえるし、そもそも転職の理由には職場を離れたいという気持ちがあることが多いので、早く言いたくてうずうずする場合もあるだろう。しかし、人生のリスク管理の一つとして、「転職が確実になってからの退職通告」は守った方がいい。
この原則を守らなかったおかげで無職の状態に陥ったり、元の職場に残って気まずい思いをしたりした人物を筆者は何人か知っている。