「勉強しなさい」が子どものやる気を失う目標設定して“できなかったこと”に着目させるやり方は、短期的にはよいが、中長期になると、モチベーションが続かず途中で頓挫しやすい。子どものやる気スイッチを入れるには?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

お笑いタレントで3児の母でもある、くわばたりえさんも実践されている「親子できたことノート」。「親子できたこと」ノートでは、子どもができたことを書くのではなく、「親ができたことを書く」というのがポイントです。なぜ親ができたことを子どもに見せることで、子どもの自己肯定感やチャレンジ力がアップするのでしょうか。そこで前回に続き今回も、行動科学専門家・永谷研一さんの新刊『いいところが見つかる!やる気になる!親子できたことノート』(青春出版社)から、子どもの勉強へのやる気を引き出すヒントを抜粋紹介します。

「勉強しなさい!」が子どものやる気を失う

 勉強に身が入っていないわが子に「勉強しなさい!」と言っていませんか?テストで不正解のところを指摘して責めてしまったり、無理やり次のテストの目標設定をさせてしまうことで、ますます子どもがやる気をなくしてしまう……という悪循環に陥ることもあるでしょう。

 でも、親として、子どもが授業についていけているか心配の種ですし、遅れていたら何とかしてあげたい一心ですよね。ただ子どもが心配のあまり言っている言葉が、かえってやる気を削いでいるとしたら問題です。

○さっさとやっちゃいなさい。ノロマね。(人格の否定)
○お兄ちゃんを見習いなさい。あなたって。(誰かとの比較)
○そんなことじゃ将来あなたが困るわよ。(恐怖の植え付け)