米連邦準備制度理事会(FRB)のリチャード・クラリダ副議長は、今月14日に退任する意向を明らかにした。同氏の任期は1月末までだった。クラリダ氏を巡っては、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期に行った金融取引に関して疑問が浮上していた。  ジェローム・パウエルFRB議長の右腕として活躍した同氏は、米コロンビア大学の経済学教授や債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント(ピムコ)のエコノミストを務めた後、18年9月にFRB副議長への就任が上院で承認された。