CAが引き込まれた「博学」な一流人、知識を嫌みに感じさせないコミュ力とは写真はイメージです Photo:PIXTA

みなさんの周りに「博学」と呼ばれる人がいらっしゃいませんか?「あの人に聞けば、なんでも知っている」と言われるほど、物知りで教養のある人…。それもただ知っているレベルではなく、広く深く専門家レベルの知識を持つ人は、それだけで周囲から一目置かれます。それが業務上の知識ではなく、趣味や興味の範囲で専門家レベルの知識があると、なおさら人としての魅力が増すものです。今回は、機内で出会った知識欲にあふれた「博学」なビジネスパーソンについてです。(CCI代表取締役・元国際線チーフパーサー 山本洋子)

ニューヨーク線の常連だったビジネスパーソンの雑談

 ビジネスパーソンにとって、自分の仕事とする専門分野においてプロフェッショナルであることは理想の姿です。職種を問わず、プロとして高い技術と専門性を兼ね備えていることは、有能なビジネスパーソンの条件でもあります。

 専門的な知識があり、技量も誰にも負けないくらい抜きんでているものの、それ以外のことはなにも知らない、興味もないという人もいらっしゃいます。仕事人間であればあるほど、仕事以外のことには無頓着なのかもしれませんが、「博学」であることは他人とコミュニケーションをとるときに、意外と役に立つことがあります。

 私が、ニューヨーク線のビジネスクラスで出会った印象深いビジネスパーソンがいらっしゃいます。

 その方は、日本にお住まいの商社マン。2カ月に一度はニューヨークへの出張があるとのことで、頻繁に搭乗されます。ニューヨーク線の機内サービスやニューヨークの空港設備などについてもとても詳しく、航空会社のスタッフよりも精通していると思うほど、ニューヨーク線に関するあらゆる情報をよくご存じのビジネスパーソンでした。

「今月から和食のメニュー、変わったよね! 今回の前菜はおいしくなったね!」とか、「1年前に機内で買ったスカーフをもう1枚欲しいんだけど、もうデザインが変わっちゃったよね!」など、機内サービスについても、メニューが変わったことはもちろんのこと、個人用テレビで放映される映画が変わるタイミングや免税品の新商品などもよくご存じなのです。

 あまりにもよくご存じなので、航空機好きの「航空オタク」かと思いきや、そうではありません。話題はニューヨーク線の機内サービスにとどまらず、多岐にわたりました。