台湾で戦闘機「F16」が11日、訓練中に海に墜落しパイロットが行方不明となっている。台湾空軍が明らかにした。台湾の軍用機が絡む重大な事故はこの1年間で2件目で、2020年初めからは6件目となる。台湾空軍によると、F16が南西部の嘉義にある飛行場から離陸して約30分後、現地時間の午後3時23分頃に連絡が途絶えた。空軍幹部は11日夜の記者会見で、パイロットから遭難信号は出されておらず、パラシュートが使われた形跡もないと述べた。同幹部は「夜になり、捜索・救助の状況はかなり厳しい」と述べ、海が荒れていることが救助活動をさらに困難にしているとした。「われわれは奇跡を願っている」台湾の蔡英文総統は行方不明になったパイロットの救助を軍の最優先事項とし、事件の調査を命じたことを総統府の張惇涵報道官が発表した。
台湾の戦闘機が墜落、パイロット行方不明 空軍で事故相次ぐ
有料会員限定
あなたにおすすめ