最初はとても良い人でした。死亡診断書や火葬許可証など、今後、必要になる書類を代行して取得してくれたり、打ち合わせの場所から自宅まで車で送ってくれたりと。しかし、正式に契約を交わした後から態度が豹変しました。

 葬儀には、正式な契約を交わした後に、決めなければいけないことがたくさんあります。花祭壇に使用する花、遺影、骨壺、おもてなし料理、会葬御礼の品などなど。そして、その1つ1つに値段に応じたグレードが存在します。

担当者の態度が急変! なぜ?

「葬儀にはできるだけお金を使わずに、今後の生活費に充ててほしい」という故人の想いがあったため、私たちはできるだけグレードの低いプランを選択しました。

 祭壇に飾る生花について、私の妻が「知り合いに花屋がいるので、そこで価格を抑えて手配したい」という意向を伝えました。すると、その担当者は、「え? うちで頼まない? そんな話ありますか!」と高圧的な言い方をしてきました。

 大事な葬儀を控えている身なので、できるだけ葬儀社さんにも気持ちよく仕事をしてもらいたいという思いもありましたが、「葬儀にお金をかけないでほしい」という故人の気持ちもあります。

 しかし、大切なのはやはり故人の気持ちです。私の妻は、「はい、葬儀にお金はかけるな、というのが父の意向なので」と強く言い切りました。しかし、それがきっかけで担当者の機嫌を完全に損ねてしまったのです。

 斎場での打ち合わせの際に、集合時間よりも早めに到着した私たちに、明らかに聞こえるように「あー。もうお客さんきちゃったよ」と言うのです。

 他にも、頼んだ生花の札に「喪主」という字が抜けていたのをみて「だから、最初からうちに頼んでいればよかったのに!」と私たちに言ってきたのです!(次の日に葬儀を控えていたので、怒りはぐっと堪えましたが)