コンサルPhoto:PIXTA

近年、大手コンサルティングファームが新卒、若手採用を強化している。コンサル業界といえば少数精鋭で、一部の超優秀層しか採用しないイメージがある人も多いかもしれない。コンサルが若手の“頭数”を増やし始めた理由とは何か。また、学生からコンサル業界が魅力的に映る理由とは。コンサル業界の転職事情・キャリア形成に詳しいヘッドハンターの奥井亮氏が「コンサル業界のキャリア」を徹底解説する本連載。第4回はコンサル業界の採用事情の変化について考察する。(アサイン取締役 奥井 亮)

コンサルティングファームが
新卒、若手採用を強化するワケ

 コンサル業界にいる人はもちろん、業界外の人でも近年、「コンサルが新卒や若手の採用を強化している」という話を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。確かに近年、そうした傾向が指摘できます。

 ただ、コンサルティングファームが新卒やポテンシャル層の採用を強化しているからといって、シニア層(30代半ば以上)の採用を弱めているかというとそうではありません。シニア層の採用は従来通り維持しつつ、新卒やポテンシャル層の採用にも力を入れ始めているというのが正しい理解です。

 では、なぜコンサルティングファームは、ポテンシャル層や新卒の採用を強化しているのでしょうか。