感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

精神科医が教えるデキない人にありがちな行動パターンとは?イラスト:カツヤマケイコ

計画するより、まずは行動

きょうのひとことは、
「目標の体重計にのりましょう」

やりたいことがあったら、まずは始めてみることが大切です。

始める前に考えすぎたり、計画を立てすぎたりすると、始められないし、効率も悪いからです。

たとえば、ダイエットをしようと思ったら、ひとまず体重計にのってみること。

いろいろと考えて、食事や運動の計画を立てるのも大事かもしれませんが、綿密に計画を立てようとそこに労力を費やしてしまうと、それだけで疲れてしまって、一度高まったモチベーションが低下しがちでもあります。

それよりも、まずはできることから行動してみる。

ダイエットであれば、とりあえず体重計にのると、自分の現状がわかります。

「●●キロもあるのか……5キロ減らしたいな」

こんなふうに少なくとも意識できて、一歩踏み出せるわけです。

そうすると「ちょっと食事量を減らそうかな」「ちょっと多めに歩こうかな」なんて思ったりするので、また一歩前進します。

難しいことを考えなくても、体重計にのるだけで、ちょっと前進できるわけです。

これは他のことにも通じることだと思うのです。

理屈先行で、ああだこうだ思案に暮れるよりも、まずは簡単なことからでいいので始めてみる。

やりたいことや目標があったら、まずはすぐにできることから行動してみて、行動しながら微修正を繰り返していくほうが、前進するし、効率もいいと思うのです。

体重計にのるように、すぐできることから行動してみれば、いちいち計画を立てなくても自然に微修正するようになるわけです。

仮に十分に時間をかけて綿密な計画を事前に立てたとしても、実際にやってみるとそのとおりにいかないことも多いです。

結局、修正を求められるのであれば、まずは行動して、実行しながら微修正を繰り返したほうが理にかなっています。

なぜかというと、実践すると問題意識が頭の中に生まれてくるので、「こういうふうにしてみよう」という改善策も生まれやすいからです。

物事を始めるための必要最小限の準備が必要な場合もあるかもしれませんが、考えすぎてしまうと、やっぱり物事が進みません。

「こんな事が起きたら嫌だな」と思ってモヤモヤしていたことでも、行動しながら問題解決できたりすることもあります。

きょうのひとことは、
「目標の体重計にのりましょう」
でした。

参考になったかしら?