感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
他人に依存すると納得感を得られない
きょうのひとことは、
「自分の責任をとれるのは自分だけ」
自分以外に自分の責任をとれる者はいないというのは、当たり前の話かもしれません。
ですが、これはあらためて認識しておいたほうがいい大切なポイントです。
私たちは仕事でもプライベートでも、自分の目の前にいくつかの選択肢があって、決断を迫られることがあります。
わかりやすい例でいうと、大学生が就職活動をして、幸いにも数社から内定を得られたとします。
どれも甲乙つけがたいので、周りの友人や両親にどう思うか、どれがいいと思うか、聞いてみる。
このようにどれにしようか迷ったとき、周りの人に意見を求めることは、よくあることですよね。
事あるごとになんでもかんでも相談するというのは、ちょっと極端ですけれど、周りの人に意見を求めたり相談したりすること自体は、悪いことではありません。
信頼できる友人や職場の先輩、自分とは違う視点や価値観を持つ人から見たら、自分の選択肢はどう映るのかを多面的に考えてみることは大切です。
自分の判断の参考にするため、他人に意見を求めるのは有効です。
ただし、自分の判断に自信がない、もしくは自分では判断したくないので、他人に決めてもらうというスタンスだと、よくありません。
なにかを決めるときにいちばん大切なのは、「自分の気持ち」だからです。
自分の気持ちがともなってないのに、他人の意見を優先して決断すると、それがうまくいかなかったときに納得感が得られません。
他人の選択を優先して成功できたとしても、真の満足感は得られないでしょう。
「やっぱり、違うほうを選択しておけばよかった」と思っても、どうなっていたかは再現できませんから、わからずじまいです。
そういうわだかまりが、ずっと心のなかにつっかえたようになったりして、よいことはないのです。
最終的には自分の気持ちがともなった決断をして、飛び込んでみることを重々承知したうえで、周りの人の意見を参考にするというスタンスが大切です。
他人への依存心が高いと、意見を求める相手との関係性も、おかしなことになりかねません。
「この人はいつも自分の意見を採用して物事を決断してしまうから、ちょっとしんどいな」などと、心のなかで疎んじられてしまいます。
他人の責任はとれませんし、とりたくありませんからね。
最終的に自分の責任をとれるのは自分だけです。
このことをちゃんと認識したうえで、他人に意見を求めましょう。
いろんな人の意見を聞いても、最終的に自分で決められるということは、ある意味、幸せなことでもあります。
きょうのひとことは、
「自分の責任をとれるのは自分だけ」
でした。
参考になったかしら?