感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

精神科医が教える人をバカにする人の心理イラスト:カツヤマケイコ

他人よりも優位に立ちたい残念な人

きょうのひとことは、
「人をバカにする人の発言は聞かなくていい」

人を見下してバカにするような発言をする人がいます。

そんなふうにいわれると、「自分が間違ってるのかな」「自分はそういうふうに思われてるんだな」みたいに一般化してしまいがちです。

でも、決して、みんなからそう思われているわけではないのです。

あくまで、わざわざ人をバカにしたような言い方をする人が、そう思っているというだけのことですから、一般化する必要はありません。

「みんなからそう思われているんだ」と拡大解釈して、「自分が悪いんだ」と卑下する必要はないということです。

たいていの人は、わざわざ他人をバカにしたいい方なんてしません。

人をバカにするいい方をする人自身が抱える問題なんです。

よくいわれる「マウンティング」をしてくる人です。

「自分のほうが頭がいい」「自分のほうが優れている」と思っている人が、「自分のほうが他人より正しい」と一方的に上下関係を決めつけて、自分のほうが立場が上だと、それとなくアピールしているようなものです。

そういう人をバカにしたような発言をしないと、自分が落ち着かないから、そういういい方をしてしまうんですね。

実は他人をバカにすることが目的化している人の発言なんです。

そこには、自分が抱える不平不満を人のせいにしたいという心理が働いているのかもしれません。

当の本人に自覚はないでしょうし、意識もしていないでしょうが、その人がバカにした発言に、あなたが改善すべき点があるとは限りません。

もし改善すべき点が混じっていたとしても、それをそのままのボリュームで伝えてるのではなく、ちょっとオーバーに悪く伝えている可能性が十分にあります。

人をバカにする発言をする人は、あたかも批評家みたいな立場になって、あーだこーだと、もっともらしい理屈をこねて、ネガティブな物言いをしがちなんですね。

そういう人の発言力は大きく感じてしまうものだから、真に受けてクヨクヨしてしまうこともあります。

そこに真実がどれほど含まれているかというと、ほとんどないケースも多いでしょうね。

バカにする人の発言を真に受けてクヨクヨするくらいであれば、自分の周りの信頼のできる人に、意見を求めたほうがいいです。

たとえば、「自分が改善したほうがよい点があるかどうか」「あるとしたら、どのように改善すべきか」を勇気を出して尋ねてみたほうが、よほどいいアドバイスを得られるでしょう。

きょうのひとことは、
「人をバカにする人の発言は聞かなくていい」
でした。

参考になったかしら?