「検査せず、治療せず」の新方針
コロナ収束はおぼつかない
オミクロン株の感染拡大は1月29日には全国で8万4937人と過去最多の新規感染者数となり、感染のピークは見えないままだ。
政府は外来医療のひっ迫などの事態を想定して、重症化リスクの低い軽症の人は、受診せず自分で検査をして自宅療養もできるようにする方針を決めたが、抗原検査キットは各地で不足している。
一方でオミクロン株とは別に、デルタ株の新たな変異株も確認されている。
これまでも検査体制の不備は指摘され続けてきたが、徹底した検査による科学的なデータもないままの「検査せず、治療せず、入院もさせず」の対応では、感染の収束はおぼつかないままで日本経済の地盤沈下も進むだけだ。