しわなくボトルに密着
フィルム包装を支える独自の機械
飲料のペットボトルや調味料のボトルをはじめ、化粧品、医薬品、生活用品などの容器に欠かせないのがフィルム包装だ。商品名やロゴ、価格などが記されたラベルのことで、透明なペットボトルに貼り付けられた「い・ろ・は・す」「クリスタルガイザー」などの包装用フィルムを誰しも一度は目にしたことがあるはずだ。
これらのフィルムをよく見れば、しわや隙間がほとんどなく、元の容器に沿うようにぴったり貼り付いていることが分かる。くびれの多い複雑な形の容器や、接着が難しそうな球状の容器もあるが、どれもムラなくきれいに仕上げられている。
なぜそんなことが可能なのか。それは「シュリンク包装」という技術が使われているからだ。シュリンクとは「縮む」という意味で、フィルムに最適な熱を与えることで、容器の形に沿ってぴったりと収縮する技術である。
これを自動化した「シュリンク包装機」によるパッケージ事業で着実に成長しているのが、神戸市に本社を置く日本テクノロジーソリューションである。社長の岡田耕治(53歳)は、その強みをこう語る。
「ペットボトル、アルミ缶、ガラス、紙、どんな素材の容器でも包装できるのが当社のシュリンク包装機の特長です」
それを可能にしたのが同社独自の「トルネード方式」という技術である。