イオングループ創業者など
経済界の多くの有力OB
中京工業地帯の代表的な都市である四日市市。人口は30万人を超え、県庁がある津市を上回る。この地に設立された三重県第二中学を前身とするのが四日市高校だ。三重県でトップの進学校である。
活躍ぶりが目立っている卒業生は、日本最大の流通企業集団であるイオングループの創業者・総帥である岡田卓也(1925=大正14年=9月生まれ)だ。あと3年余で100歳を迎える。現在はイオングループ名誉会長で、イオン環境財団理事長を続けている。
岡田は、旧制県立富田中学(第二中学から改称。四日市高校の前身)から早大に進学した。早大在学中に四日市市の老舗の呉服商・岡田屋の7代目当主になった。
岡田は事業をスーパー業に拡大し、次々とライバル企業を吸収合併していった。高度成長にも乗っかり流通革命を推進、2015年にはかつてスーパーの雄だったダイエーを完全子会社化した。イオンは年商約8兆6000億円の巨大な流通グループになった。
岡田の次男はかつて民主党代表を務め、民主党政権下では副総理や外相などを務めた岡田克也(大阪教育大附属高校池田校舎卒)だ。