米メディア大手ニューズ・コープがサイバー攻撃の標的になり、記者など一部従業員の電子メールや文書が不正にアクセスされた。同社のサイバーセキュリティー顧問は、中国の利益となるような情報を収集するための攻撃だった可能性が高いとみている。ある関係者によると、サイバー攻撃は1月20日に発覚。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と親会社のダウ・ジョーンズ、米紙ニューヨーク・ポスト、英国の報道部門、ニューズ本社などが被害を受けた。ニューズは法執行当局に報告し、調査を行うためサイバーセキュリティー会社マンディアントを採用した。マンディアントのバイスプレジデント、デービッド・ウォン氏は「この攻撃の背後にいる者は中国とつながりがあり、中国の利権に有利となる情報を収集するためのスパイ活動に関与した可能性が高いと当社はみている」と述べた。