米フェイスブック親会社メタ・プラットフォームズは、2日の決算発表がほぼ悲観一色の内容となる中で、短編動画の「リールズ」は明るい材料だと強調し、成長のテコ入れを担うとの期待感をにじませた。問題となるのは、この重要な動画を巡る覇権争いで、強力になる一方のヘビー級のライバルを相手にしなければならないという点だ。メタ幹部はリールズが社内で最も急成長しているコンテンツフォーマットだと話しているが、中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営する「TikTok(ティックトック)」の成長ペースはリールズをさらに上回る。2021年にはアプリのダウンロード回数でトップに立ち、各社が取り込みを目指す若年層でメタの「インスタグラム」を抜いた。