ウクライナ国旗Photo:PIXTA

ウクライナ情勢は
対岸の火事ではない

 ウクライナ情勢では、世界的に緊張が続いている。

 バイデン大統領は2月2日、東欧に米軍を派遣すると表明した。米国内からは2000人規模の部隊をドイツとポーランドに派遣し、欧州に展開している米軍をルーマニアに配置する計画だという。当然のごとくロシアは即反発し、米軍の東欧への増強方針は軍事的緊張を高め、政治的な決定の幅を狭めると米国を批判した。

 米国務省は1日、ウクライナと南部で国境を接するベラルーシへの渡航レベルを4段階中で最も厳しいレベルに引き上げ、同国への渡航中止を呼び掛けた。米国はロシアがベラルーシへ軍を展開し、同国からウクライナに侵攻する可能性もあるとして警戒を続けている。