開会式で見えた
国際社会の分断
2月4日、北京オリンピックの開会式。氷点下4℃の冷気が、国家体育場(通称「鳥の巣」)を覆う中、IOC(国際オリンピック委員会)会長、トーマス・バッハは、「この壊れやすい世界では分断や紛争が増大している。ライバルとも平和的に生き、尊敬し合えることを世界に示そう」と述べ、国際社会に団結と融和を訴えた。
手元の計測では9分50秒。SNSで「話、長げーよ」「しゃべりすぎ」と批判の声が広がった開会式での挨拶。
習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、そして国連のグテーレス事務総長らが見つめる中、バッハ会長としても願いを込めた挨拶だったのだろう。