1月の米雇用統計が極めて力強い内容となったことで、米10年債利回りは節目の2%が目前に迫った。金融市場にとっては新型コロナウイルス禍からの回復で大きな一歩となる。背景には、米経済はかなり力強いとの見方が雇用統計の発表を受けて一気に広まったことがある。これは米連邦準備制度理事会(FRB)が今年、利上げを急ピッチで進めるだけでなく、米経済がそれに耐えられる可能性が高まっていることを示している。こうした解釈が広がる中、4日の取引では長短金利がいずれも跳ね上がった。トレードウェブによると、2年債利回りは13.2ベーシスポイント(bp)上昇の1.322%と、1日としては約2年ぶりの大幅上昇を記録。10年債は10.5bp上昇の1.930%と、2019年12月以来の水準で終えた。週明け7日の取引では、10年債利回りは1.915%で終えている。
米金利に上昇圧力、迫る2%の節目
想定外の雇用統計上触れと利上げ観測で投資家の思考が大きくシフト
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