株式投資で資産を築き、入社4年目の26歳でFIREを果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、最速で「お金と時間の自由」を得るための秘策を教える。これは一般的なFIREとは、まったく別の概念だ。FIRE達成者の多くは、ひと通り自由を味わうと暇を持て余して、結局は仕事をするようになりがち。そこで時間と場所に縛られない極めて自由度の高い仕事をしつつ、経済的自由を謳歌するたった1つの方法(投資×小さな起業)を伝授!

【最速で経済的自立を果たす! FIRE2.0】街で見つけた行列店の株式を買ったら何倍になったか?Photo: Adobe Stock

世の中に価値を生む資産を所有する

【前回】からの続き

労働収入(自分の時間をお金と交換して得る収入)がなくても、人生を十分に楽しめるお金と時間を得るためには、「お金が入ってくる仕組み=資産」を所有することは避けて通れません。そして、資産を所有することこそが「投資」です。

所有する資産を増やせば増やすほど、自分の時間を使って働かなくても、十分なお金を得ることができるようになります。

「価値あるものを多く所有している人が豊かになる」ということは、時代がどう変化しても変わらない真理の1つです。

「本当の自由」を獲得するためには「資産」を所有することが重要ですが、世の中に存在する「資産」と呼ばれるものは、単価が高く、個人で所有するにはハードルが高い傾向があります。たとえば、不動産や有名なアートを購入するには、まとまった大きな金額が必要になります。

そんななかで、誰でも気軽に資産を所有できる仕組みが「株式投資」です。株式を所有することで、「その会社が生み出す利益の一部」をもらうことができます。

たとえば、お気に入りの飲食店があったとして、その運営会社が株式を上場していれば、株式を保有することによって、その飲食店が生み出す利益の一部をもらうことができるのです。もし今後、その飲食店チェーンが繁盛して、どんどん店舗数を増やしていくことができれば、会社の業績も上がって株主としてもらえる利益も増えます。

2016年のことですが、私は都内で「いきなり!ステーキ」の行列を偶然見かけて、株式上場している運営会社「ペッパーフードサービス」に着目したことがあります。その後、同社の株を購入しましたが、株価は約9ヵ月ほどで13倍になりました。

ふつうの人が自力で音楽を作曲したり、本を書いたり、マンガを描いたり、特許を取得したりすることで「資産」を築くのは、なかなか難しいことです。しかし、すでに世の中に存在する上場企業の株式を所有して、会社のオーナーの1人になるのは、誰でも簡単にできることです。

もちろん、どの企業に投資をするのかをしっかりと選定する必要はありますが、株式を所有することが、「お金の自由」への手段の1つになることは間違いありません。

株式投資の具体的な考え方については、それだけで1冊の本になってしまうので、興味がある方は、拙著『小型株集中投資で1億円』『小型株集中投資で1億円【実践バイブル】』(ともにダイヤモンド社刊)を参考にしていただければ幸いです。