株式投資で資産を築き、入社4年目の26歳でFIREを果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、最速で「お金と時間の自由」を得るための秘策を教える。これは一般的なFIREとは、まったく別の概念だ。FIRE達成者の多くは、ひと通り自由を味わうと暇を持て余して、結局は仕事をするようになりがち。そこで時間と場所に縛られない極めて自由度の高い仕事をしつつ、経済的自由を謳歌するたった1つの方法(投資×小さな起業)を伝授!
持っているだけでお金が入ってくるものとは?
【前回】からの続き
では、所有しているだけで時間の経過とともに価値が上がったり、お金を運んできてくれたりする「資産」には、どのようなものがあるのでしょうか? 例をあげてみましょう。
●株式(値上がり益・配当収入) ●不動産(家賃収入) ●ブログ・メルマガ・YouTubeの広告収入 ●本・マンガの印税 ●音楽の著作権料 ●特許のライセンス料 ●キャラクターの著作権料 ●ビジネスの権利収入 ●他人に貸したお金の利息収入 ●看板広告による収入 ●自動販売機の利益収入●コインロッカーの利用料収入 ●銀行預金の金利
もちろん、誰もが本を書いたり、マンガを描いたり、歌の作詞・作曲をしたり、簡単に特許を取得できたりするわけではありません。
そのような資産で、いきなり大きな収入を得るのは現実的ではありませんが、ここでは「お金を生み出す資産を増やす」という発想を得ておくことが大事です。そして、少額でもいいので、実際に「資産」を所有してみましょう。
どれだけ収入が増えたとしても、その増えた収入でお金を生み出す「資産」以外のものを買っていたら、状況は変わりません。
「お金の自由」を目指すのであれば、収入を増やすのは「贅沢をするため」ではなく「資産を買うため」と考えましょう。
資産とは、「所有しているだけでお金が入ってくるもの」です。
賃貸マンションに住んでいる人は毎月、オーナーである大家さんに家賃を支払っています。家賃は生活に必要な支出ですが、逆の視点から考えてみれば、大家さんはあなたが住んでいる賃貸マンションを所有しているだけで、毎月決まったお金(家賃)が入ってきます。
大家さんにとっては、あなたが毎月家賃を支払って住んでいる賃貸マンションが「資産」ということです。マンションやアパートは管理が必要ですが、管理業務を外部委託することで、実質的には所有しているだけでお金が入ってくる仕組みを得ることができます。
また、誰もが一度はコインロッカーを使ったことがあると思います。コインロッカーも所有者(オーナー)からすると、設置するだけで利用者が支払うお金が入ってくる「資産」になります。
もちろん設置する場所によっては、まったく使われなかったり、カギを紛失したりしたときの交換コストなどのリスクはありますが、基本的な考え方は賃貸マンションの大家さんと同じです。
そして、あなたがいま読んでいるこの本も、著者である私にとっては資産の1つです。本書を書き上げるまでに多くの時間や労力を費やしていますが、一度書き上げたら、そのあとは何もしなくても「印税」という形で、継続的に収入が入ってくることになります。
もちろん本書が継続的に売れ続ければという条件つきではありますが(笑)。