1月の米小売売上高が大きく持ち直した。新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染急拡大にもかかわらずの改善であり、オミクロンのせいで伸びたとも言えそうだ。米商務省が16日発表した小売売上高は季節調整済みで前月比3.8%増加し、伸びは市場予想の2.1%増を大きく上回った。前回12月分の下方修正を加味しても、非常に堅調な内容だ。1月にコロナの感染状況が極めて悪化したことを踏まえると、少し奇妙な感じもする。米疾病対策センター(CDC)によると、1月の新規感染者数は2020万人と、12月の640万人、11月の260万人から急増した。ただ、1月の小売売上高は総じてサービスではなくモノへの支出を反映している。サービスの1項目である飲食店関連の支出は全体の約1割にとどまった。だが、ホテル宿泊から美容室に至るまで、サービス支出全体では昨年の個人消費の約65%に達した。
米小売売上高が急回復、消費さらに伸びるか
オミクロン流行下でもモノへの支出が増加
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