「生命保険、医療保険は不要」と主張する人が増えています。若い頃から貯金や資産形成をしようとすると、毎月の保険料がもったいない。自分は若いし健康だから大丈夫……そういう理由で「生命保険に入らない」のは、万人におすすめできる選択ではありません。夫32歳、妻31歳のEさん夫妻の場合は?(家計再生コンサルタント 横山光昭)
「生命保険不要論」は本当なのか
家計の視点からよく生命保険料について、「必要な保障を見直し、保険料を下げましょう」などと言いますが、保険料を下げるばかりが「生命保険の見直し」ではありません。家族構成や貯蓄額、また会社員なのか自営業なのかなど、家庭ごとに異なる事柄から必要な保障を考え、「新たに保障を付ける」という見直しもあります。
若い方や、単身者などの中には、生命保険の必要性に気が付かず、貯金など医療費や生活費の備えが十分ではない状態なのに、「健康だから大丈夫」「すぐには病気にならない」などの根拠のない自信から、無保険状態でも気にならないという方もいます。