米保健当局は米ファイザーの新型コロナウイルス向けワクチンについて、5歳未満の子どもへの使用に関する審査の延期を決めた。同ワクチンを2回接種する臨床試験(治験)を行っているが、新たな変異株「オミクロン株」に対する十分な効果が現時点で明らかになっていないためだという。事情に詳しい関係者によると、初期データではデルタ株が優勢だった期間にはワクチンの有効性が示されていたものの、オミクロン株の出現以降、接種済みの子どもの中に発症するケースがみられた。ワクチンの接種、未接種にかかわらず、これまでのところコロナ感染症を発症した被験者が少ないことから、当初の統計分析では、少数のオミクロン株への感染がワクチンの効果を低く見せている可能性がある。
FDA、5歳未満向けファイザー製ワクチンの審査延期
「オミクロン株」に対する十分な効果明らかになっていない
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