暗号資産(仮想通貨)を手掛ける複数の企業がつい先日、米プロアメリカンフットボールリーグ(NFL)の優勝決定戦「スーパーボウル」で広告に大枚をはたいた。不明なのは、暗号資産の投資家がスーパーボウル当日にいくら使ったかだ。データ会社コインマーケットキャップによると、暗号資産は世界で2兆ドル(約230兆円)近い価値となり、膨大な富が生み出されている。これは他の多くの資産クラスと比較して見劣りするものの、急速な拡大ぶりだ。ファクトセットによると、昨年はS&P500種指数の時価総額が約9兆ドル増加したのに対し、世界の暗号資産の価値は約1兆5000億ドル増加した。暗号資産の富は、株価や住宅価格の上昇で得る利益に比べ、重要な点で使いにくさがあり、経済活動全体への影響を予測するのは一段と難しい。しかし、その富が経済の他の部分にどのように浸透するのか、考え始める時期が来ている。
羽振りのいい暗号資産投資家、支出額は不明
暗号資産が生んだ膨大な富、経済にどう浸透していくのか
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