資格試験は孤独との戦い

 一方、資格試験は基本的に誰かに強要されて受験するわけではありませんし、一定の年齢になったらみんな受験する、という性質のものでもありません。本人が将来を見据えて「スキルアップしたい」と思い立ったときにスタートするので、スタート時点から「孤独」との戦いが始まるのです。

 スタートも自由であれば、終わりも自由。これが資格試験なんです。

 例えば宅建士試験のように、受験資格に制約がなく、年齢性別に関係なく誰でも受験できる資格の場合、「資格をとりたい」と思った瞬間から受験生になれます。

 ただ、「仕事が忙しくてつらいからやめようかな」と思ったときに諦めてしまうハードルが、高校や大学受験よりも非常に低くなるのです。

 そのため、勉強法と同じくらいモチベーションマネジメントが重要になります。

 精神的な方法論というのは、実践的な勉強法に比べると軽く見られがちで、ともすれば鼻で笑われたりすることもあります。しかし資格試験においては、同じレベルで考えてください。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)