スネザナ・マキネフスカヤさん(32)は自宅の修理に多大な労力を費やした。ロシアが支援する武装勢力がウクライナ東部の大半を制圧し、周辺がウクライナ政府軍の前線になった2014年に一度は離れたが、停戦がほぼ守られていた20年に家に戻り、屋根や窓を新調した。庭では春に向け、植物を植える準備を進めているという。だが、マキネフスカヤさん自身は春にはここにいないかもしれない。東部ドンバス地方の前線で戦闘が激しさを増し、1キロほど離れた場所ではロシア政府系の当局が成人男性を動員し、一般市民にロシアへの避難を命じる中、マキネフスカヤさんなどウクライナ側の地域にいる住民も荷物をまとめ始めている。
砲撃やまぬウクライナ東部、住民の避難相次ぐ
ドンバス地方の前線の町、戦闘が激化
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