ドイツのオラフ・ショルツ首相は22日、ロシア産の天然ガスを同国に供給するパイプライン「ノードストリーム2」の承認手続きを停止したことを明らかにした。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ東部の親ロ派支配地域への派兵を命じたことを受けた措置。「ノードストリーム2」は昨年10月から正式承認待ちとなっており、稼働すれば、ロシアからドイツへのガス輸出が倍増する予定だった。ドイツ当局は先ごろ承認手続きを停止し、今年後半まで再開しない方針を示した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこの日、ロシアとの国交断絶を検討していることを明らかにした。ゼレンスキー氏はエストニア大統領との共同記者会見で、ロシアに直ちに制裁を科すよう欧米諸国に要請。また、国交断絶に関する外務省の提案について、22日中に判断を下す意向を示した。