米実業家のイーロン・マスク氏が2020年5月1日に「家を持たない」とツイートし、不動産などほぼ全ての有形資産を売却すると発表してから2年近くが経過した。電気自動車(EV)大手テスラと宇宙開発ベンチャー、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)の最高経営責任者(CEO)を務めるマスク氏は、カリフォルニア州に所有していた7軒の邸宅をようやく全て手放した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が19年に初めてマスク氏の資産について報じた際、同氏と関連の有限責任会社(LLC)はロサンゼルスのホテル・ベルエアーに近く多くのセレブが住む一帯に6軒の邸宅と、同州北部ヒルズバラにも1軒の邸宅を所有していた。マスク氏はこれら邸宅を12年12月から19年1月に合計1億0200万ドルで購入した。