既存システムに蓄積する「負債」
今回は、DX推進上必須のシステム開発手法である「アジャイル」と、DX推進を阻害する恐れのある既存システムの「技術的負債」について議論を展開したい。
前回、データに基づく市場の反応の分析と検証を俊敏に繰り返すこと(データドリブン)が重要だと述べた。そのためのシステム開発は、従来のような外部委託による大規模開発はなじまない。市場の変化を的確に捉え、俊敏に対応できるアジャイル(小さなサイクルを短期間で繰り返し回す)な開発を、クラウドを活用して社内で行うべきである(次ページ図表)。