最高峰コンサルが伝授!企業の生死を分ける「いいDX」と「悪いDX」の決定的な違い

コロナ禍で急加速しているDX(デジタルトランスフォーメーション)。DX革命の波に乗り遅れると、激変期にあるビジネスの世界では生き残っていけないだろう。特に資金力の乏しい中小企業は致命傷を負いかねない。ただ、DXの構造を知り、「いいDX」と「悪いDX」の違いを理解すれば、会社を死なせずに済む。世界最高峰の戦略コンサルティングファームと呼ばれるマッキンゼー・アンド・カンパニー。そのマッキンゼーが「DXの成功方程式」を明かした、ダイヤモンド・オンラインの大ヒット動画特集『マッキンゼー流!DX革命』(全7回)から抽出したエッセンスを特別公開する。(ダイヤモンド編集部 羽富宏文)

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なぜDXをやらなければいけないのか

 日本では、この30年でDXによって産業構造が大きく変わったと言っても過言ではない。そして新型コロナウイルスが、DXをさらに加速させている。

 DXに力を入れてきたウォルマートやニトリなどの企業は堅調に売り上げを推移させている一方で、DXに後れを取った企業である米百貨店大手のJCペニーやロード・アンド・テイラーは米連邦破産法の適用となるなど、DX対応の成否が致命的な経営リスクとなることが露呈した。

 世界最高峰の戦略系コンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナー、黒川通彦氏は、「新型コロナにより新たな消費者行動や働き方、価値観が定着するニューノーマルの時代が来る今だからこそ、日本企業は一気にデジタル変革へのかじを切り、出遅れのアドバンテージを最大化する戦略を取りながら業界でのポジションを高めていくことが求められている」と主張する。