家族が亡くなって、白物家電が残された。遺族が引き継ぐなり処分するなりするところだが、葬儀社からの連絡で「冷蔵庫の購入時に10年保証を付けたので、あと6年保証が残っている」と判明……家電量販店で長期保証を付けた場合、購入者が亡くなった後に保証を引き継ぐことはできるのだろうか?(古田雄介)
冷蔵庫の10年保証が付いた故人のクレカ
葬儀社のサポート課で働く加藤さん(仮名)は、数年前にある故人の死後事務手続きを手伝っているときに冷や汗をかいたという。
故人が残していった会員証やクレジットカードの解約手続きを一つひとつ調べて遺族に伝える。それは手慣れた作業であり、財布の中からクレジット機能が付いた「エディオンカード」を見つけたときも特に何も思わなかった。故人がクレジットカード機能を使っていないことは遺族に確認済みだから、同社のサポート窓口に問い合わせて解約の手続きを尋ねるだけの簡単な作業で終わるはずだった。
ところが、電話の向こうから意外な情報が伝えられる。