ロシアによるウクライナ侵攻の外交的解決に向けた取り組みが14日再開したが、進展の兆しは見られなかった。一方、首都キエフへの攻撃が激化しており、市内の航空機工場や集合住宅がミサイル攻撃を受け破壊された。ロシアとウクライナの交渉担当者はオンライン形式で会談した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の顧問を務めるミハイロ・ポドリャク氏は14日午後、ロシアとの交渉は一時停止し、15日に再開する予定を示した。ポドリャク氏は交渉で停戦やロシア軍の即時撤退、ウクライナの安全保障の確約などを目指す考えを示している。一方、米国は中国に対し、ロシアからのウクライナを巡る支援の要請に応じないよう警告しており、ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はローマで中国側と協議を行った。米当局者によると、協議は7時間に及んだ。