環境が変わり、新しい出会いが多くなるこの季節。昨今はリモートワークの影響で人と顔を合わせる機会が少なくなり、ビジネスシーンで相手とどう距離を縮めていけばいいのか不安になりますね。そこで今回は内藤誼人さんの新刊『ビジネス心理学の成功法則100を1冊にまとめてみました』(青春出版社)から、科学的に正しいと証明された、初対面の相手やお客様に好感を持たれるコミュニケーションの心理法則について抜粋紹介します。
ハーバードビジネススクールが実証済!長すぎる自己紹介は逆効果
自己紹介のときには、自分自身のプライベートな情報を相手に教えることはいいことです。なぜなら、プライベートな情報を明らかにするほど、相手に親しみを感じてもらえるからです。職場でもそうで、休憩時間には、できるだけ自分のことを話したほうが、お互いの関係がより深まっていく、ということもあるでしょう。
とはいえ、やりすぎは逆効果。「自分のことを相手によくわかってもらおう」として、自分のことを何でもあけっぴろげに語っていると、あまり好意を感じてもらえなくなります。自分のプライベートなことに関しては、「少し足りないくらいがちょうどいい」ということを覚えておいてください。これを心理学では、「レス・イズ・モア効果」(less is more effect)と呼んでいます。
ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ノートンは、自分自身の性格について、4つ語るもの、6つ語るもの、8つ語るもの、10個語っているプロフィールを作って、「あなたは、この人をどのくらい好ましい人物だと思いますか?」と聞いてみました。