シェイクスピアは「バラはどんな名前で呼んでも甘く香る」と書いた。これは良い意味にも悪い意味にもなることをシェイクスピアは警告すべきだったかもしれない。IT(情報技術)業界では今、ほぼどこを見回しても変革が進行中だ。フェイスブックは社名とミッションを一新した。フィットネス機器ペロトン・インタラクティブとツイッターは最高経営責任者(CEO)が交代した。画像共有・検索サイトのピンタレストやフリマアプリのポッシュマーク、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、ファッションレンタルのレント・ザ・ランウェイ、オンライン・スタイリング・サービスのスティッチ・フィックス、ウーバー、料理宅配のドアダッシュは、成長を補強するために垂直統合を進めている多数の企業のごく一部にすぎない。一方、インターネット複合企業IAC/インタラクティブコープ、料理宅配ジャスト・イート・テイクアウェー・ドット・コム傘下のグラブハブ、不動産情報サイトのジロー・グループは、業績好転を目指して事業を縮小しているプラットフォームの例だ。これらの企業はいずれも、新たなストーリーが、その名を上げた物語と同じくらい魅力的なものになることを期待している。
IT投資家、物語の「どんでん返し」に要注意
あらゆるハイテク企業が変革をうたっているが、実現するかはまだ分からない
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