報道番組『Nスタ』平日版の総合司会として活躍するTBSの井上貴博アナが、3月19日放送のTBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』(15:00~17:00)に生出演。4月2日からスタートする自身初の冠ラジオ番組『井上貴博 土曜日の「あ」』、そして5月17日に刊行する初の著書『伝わるチカラ』(ダイヤモンド社)に向けた意気込みと想いを語る。長年のTBSラジオリスナーには、万感胸に迫るバトンタッチとなりそうだ。
40年を超えた先輩後輩
2人の共演が実現
フリーアナウンサーの大沢悠里氏は、1964年にTBS入社。1986年から30年にわたってTBSラジオを代表する人気番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』を牽引してきた。2016年4月からは『土曜日版』となり、2022年1月、同番組からの勇退を発表。最終回の放送を前に、長年のリスナーから惜しみない感謝の声が寄せられている。
井上貴博アナは、大沢悠里氏の入社から43年後の2007年にTBS入社。実に40年以上の時を隔てた先輩・後輩の関係にあたる。そして、奇しくも井上アナが4月2日からスタートする初の冠ラジオ番組『井上貴博 土曜日の「あ」』の放送時間は、4月のみ13時00分~15時55分(5月以降は13時00分~15時00分)。レジェンドが後にした時間枠を直接受け継ぐことになる。
3月19日の『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』には、井上アナが満を持してゲスト出演。2人の間でどのようなバトンタッチが行われるのか、注目が集まる。
「ラジオで揉まれたかった」
という井上アナの熱意
もともとラジオ番組への意欲が人一倍強かった井上アナ。過去にTBSから活躍の場を広げていった先輩たちに共通していたのが、ラジオで揉まれながら力をつけていったということ。アナウンサーとして、しゃべり手として上を目指すならラジオはどうしても避けて通れない道だったという。
テレビの限られた時間では伝えるのが難しい内容も、ラジオでじっくり話せば伝わるかもしれない。テレビでは見せ切れてない自分を、ラジオではもっと大胆に見せていきたい──。「いまだにめちゃくちゃ怖い」と正直な感情を吐露しつつも、ラジオにかける熱い意気込みを語っている。
井上アナは、これまで諸先輩によるラジオでの語りの研究を進めてきたという。大沢悠里氏を含むTBSラジオの名だたるパーソナリティのDNAを継承しつつ、いかに新しいパーソナリティ像を打ち立てていくのか。これから目が離せないところである。
初の著書『伝わるチカラ』
を刊行!
そして井上アナには、もう1つの大きなニュースがある。初の著書となる『伝わるチカラ』(ダイヤモンド社)の刊行である。
この本では、そもそもアナウンサーを1ミリも目指していなかったという井上アナが、大学時代の就職活動からアナウンサー試験、入社後、そして現在に至るまで実践してきた「伝わる」にかかわる52のメソッドを初公開。
「伝わる」ことに悪戦苦闘してきたこれまでのアナウンサー人生も振り返っており、コミュニケーションに悩むビジネスパーソンに役立つだけでなく、純粋な読み物としても楽しめる1冊となっている。
ラジオの初冠番組スタートに、初の著書刊行。入社16年目を迎える井上アナには、まさに激動と飛躍の春到来といえそうだ。