ロシアのウクライナでの蛮行と、その暴力から逃れてきたウクライナの人々に対する欧州諸国の温かい歓迎ぶりほど、違いが際立つ対比は想像しがたい。しかし、何百万人もの避難民への対応で欧州諸国が手一杯になりつつある中で、米国は今より多くの支援を提供できるはずだ。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の集計によると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領のウクライナ侵攻が2月24日に始まってから、約300万人のウクライナ人が国外に避難した。このうち180万人以上がポーランドへ、100万人近くがウクライナと国境を接する他の欧州連合(EU)諸国に避難した。ちなみに、欧州に移民が大量に流入した2015年にEUに提出された難民申請は130万件だった。