『「育ちがいい人」だけが知っていること』の第2弾、『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』がついに発売! 内容は、第1弾を発売して以来、「じゃあ、こういうときはどうすればいいんですか?」と、多数お問い合わせをいただいた、さらに具体的なシーンでの対応。明確な決まりがないからこそ迷ってしまう日常の正しい所作&ふるまいに加え、気のきいた人なら当然のようにできているけれど、意外と教えてもらえない話し方や気遣いなど。今回は、ちょっとした話し方についてご紹介していきます。

ほめるときに注意すること

「要領がいい」はほめてない。育ちがいい人は決して使わない言葉とはPhoto: Adobe Stock

「素敵。羨ましいな」と思って言ったつもりでも、相手にとってはうれしくないと感じることは意外とあります。とくに容姿については注意が必要です。

「やせたね!」は、体調など事情がある場合もありますし、そもそもご本人はスレンダーな容姿をネガティブに感じているかもしれません。

「目が大きくて羨ましいわ」「切れ長の目で素敵ね」も然りです。

「要領がいい」はほめていない

また、ビジネスのシーンで使いがちな「要領がいい」も注意が必要です。

「要領がいい」は、「調子がいい」「ちゃっかりしている」「ずる賢い」などの意味も含み、非難するときにも使われますね。

ほめているつもりでも、言われた方はなんだかモヤモヤしてしまいますから、ほめ言葉としては使わないほうが無難です。

「仕事が速いですね」

「段取りがよくて羨ましい」

など、誤解のない伝え方を。

受け取った相手の気持ちを考えられるのが、育ちがいい人です。

『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』では、ほかにも普段の生活の中で「育ち」が出てしまうポイントや、どうふるまうのが正解か? というリアルな例を260個も紹介しています。マナーや決まり、こうした方がいいということを知っていたとしても、それが今の状況、関係性においても同じといえるか? と、自分で考えることが大切です。誰にも指摘されたことがないのに、実は「あの人は、育ちが……」なんて周囲の人から思われているとしたら本当に恥ずかしいですが、ベストなふるまいと、その背景にある考えがわかれば、変えていくことができます。今さら聞けないことばかりですから、参考にしてみてくださいね!