5.ご指名をもらえる質に仕上げる
●どんな経緯で時間単価が上がった?
▼仕事を巻き取る「提案力」を磨いた
「提案力」とは、
・クライアントが負担に感じていることは何か
・どうやって仕事を進めていくと負担が軽くなるか
・返答しやすい声かけのタイミング
などを考慮し、提案する力です。
多くのクライアントは、あまりに忙しすぎて「そもそも何をお願いしていいか」がわからなかったり、把握していても、指示を出す時間がなかったりします。
ですから、こちらから積極的に仕事を提案すると喜ばれ、結果的に時間単価アップにもつながりました。クライアントが「それでお願いします」と返答すれば、仕事が進んでいく提案を心がけています。
●自分のご指名ポイントは?
▼クライアントの「やってみたい」を実現する力
私が担当するクライアントの多くは、スピード感を求めるスモールビジネスの経営者です。彼らは新規事業をどんどん立ち上げていきますが、すべて自ら作業していては時間が足りず、「やってみたい願望」が溜まっていくばかり。その「やってみたい」をこちらが察知し、サポートできると非常に喜ばれます。
たとえば、何をすべきか、いつまでにすべきかなど「To Doタスク」や「スケジュール」をリスト化し、こちらで対応できるところは進め、クライアントの意向を反映すべき箇所だけ随時確認。クライアントのやってみたいことを実現に近づけるサポート力が、またのご指名につながるポイントだと思っています。
6.外注してチーム化する
●外注してどんな変化があった?
▼発注者の視点を持てるようになった
自分が外注する立場になったことで、クライアント目線で物事を判断できるようになったのが大きいです。
時給に対する考え方や、気持ちのいいコミュニケーションについてなど、仕事をお願いしている立場でしか見えないものがたくさんあります。
●外注の難しさは?
▼自分でできることを人にお願いする難しさ
自分にとって苦手な作業であれば、外注に抵抗はないのですが、自分でもできる作業を人に依頼するのは、やってみるとけっこう難しいものです。詳細に指示し、作業方法をレクチャーしていると、自分でやるより時間がかかってしまうケースがあるからです。
しかし、今振り返ってみると、外注してみて本当によかったと思います。
今、私が、中心となる業務や新しい挑戦の種まきに貴重な時間を使えているのは、外注してチーム化するステップをおろそかにしなかったからだと思います。
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)