多くの経営学修士号(MBA)取得者は起業のアイデアを投資家に売り込むためのセールストークを準備してビジネススクールを卒業する。最近の学生企業家は起業を省略して、自分自身を投資対象として売り込んでいる。資金を調達して自社株を上場してから、合併相手を探す特別買収目的会社(SPAC)のようなもので、MBAの新規取得者はファンドを使って資金を調達。その資金でまだ注目されていない未上場企業を探し、最高経営責任者(CEO)や共同所有者として企業を経営する。こうした「サーチファンド」がビジネススクールで取り上げられるようになったのは数十年前のことだが、新型コロナウイルス下で投資家が有望な投資先を求めるようになってから人気が高まってきた。
米MBA学生に「サーチファンド」人気
自らSPACのように活動し、まだ注目されていない企業を見つけて、経営者になるためのファンドを売り込む学生企業家が増加
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