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毎日忙しすぎて「時間が足りない」と思ったことはないだろうか?実は、地球や月などの天体は、日々目に見えないほどわずかに動きを変えており、遠い未来には1日が25時間になるという。何億年というスケールで考える、地球と月の未来とは?※本稿は、宇宙物理学者の佐藤勝彦『眠れなくなる未来の宇宙のはなし』(宝島社)の一部を抜粋・編集したものです。
8億5000万年前は
1日が約20時間だった
何億年、何十億年先の地球と太陽の未来の話をしてまいりましょう。まずは、数億年後の地球の姿に目を向けてみます。
地球は現在、ほぼ24時間で1回自転しています。つまり「1日」が24時間ということです。でも過去の地球は、1日がもっと短かったことがわかっています。
たとえば、3億7000万年前のサンゴの化石の「成長線」を調べると、当時は1年が400日だったことがわかります。サンゴには成長線という筋が刻まれていて、毎日、毎月、毎年(季節)ごとの成長の度合いがわかるのです。木の年輪のようなものですね。しかし「1年」の長さ、つまり地球が太陽のまわりを1周する時間は、現在も過去も同じです。
ということは、当時は「1日」が短かった、計算すると1日が約22時間だったとわかるのです。同じように、8億5000万年前のストロマトライト(藻類の死骸と泥粒などから作られる層状の岩石)の縞模様から、当時は1日が約20時間だったことが推定できます。
地球の自転速度は、長期的には「潮汐力」によってだんだん遅くなると考えられています。潮汐力とは、近くにある天体の重力によって起きる、大地や海水を変形させようとする力のことです。







