国内物流も国際物流もコスト上昇圧力がかかっている国内物流も国際物流もコスト上昇圧力がかかっている(写真提供:カーゴニュース)

ウクライナ侵攻の影響で物流コストの上昇圧力がさらに強まっている。政府は価格転嫁を強力に促す施策パッケージにより、燃料費高騰分を考慮しない荷主と物流業者の取引を規制する姿勢を強めており、政策的に物流コストが押し上げられる可能性も出てきた。(カーゴニュース)

「物流コストインフレ時代」が
いよいよ現実に

 物流コストの上昇圧力が強まっている。ロシアによるウクライナ侵攻で原油相場は急騰。ロシア産原油の禁輸措置の広がりで供給不安が増しており、国内物流における燃料費の高騰は歯止めがかからない状況だ。

 国際物流では、ウクライナ・オデッサ港の閉鎖、ロシア・ベラルーシ向けサービスの停止、領空閉鎖によるう回輸送など海上・航空輸送網の混乱が広がり、グローバルサプライチェーンの供給制約がさらなる物流コスト上昇を招く可能性がある。「物流コストインフレ時代」がいよいよ現実のものとして立ちはだかる。