ロシアはハイテク製品の入手を国際的に封じられたことで、先進兵器や第5世代移動通信システム(5G)、人工知能(AI)、ロボットなどの最先端テクノロジーの製造に必要な高性能半導体を使用できなくなる恐れがある。専門家はこう指摘している。米国は2月下旬、ロシアがウクライナに侵攻したことを受け、防衛や航空宇宙、海洋業界で使用される半導体や通信システムなどのハイテク製品をロシアとその同盟国のベラルーシに販売することを禁じる制裁措置を発動した。この制裁は、米国の機器やソフトウエア、設計図を使用して生産された特定の外国製品にも適用された。上位半導体チップ市場を支配する韓国と台湾や、チップ製造の材料やツールを得意とする日本も、米国が輸出管理リストに載せた品目の輸出を禁止している。こうした措置により、ロシアは多くの最上位チップのほか、そうした品目の生産を現地で再現するために必要な材料や構成品へのアクセスを絶たれた。
半導体への制裁、ロシアのハイテク政策に難題
ハイエンドチップが入手できず、先進兵器やAIなどの開発に支障も
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