制裁対象となっている新興財閥(オリガルヒ)が所有するロシア企業は、支払う資金があるにもかかわらず、外国債権者への支払いで問題が発生しており、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性がある。ウクライナ侵攻を受けて欧米諸国がロシアに制裁を科して以降で初の大規模なデフォルトは、早ければ23日にも発生する可能性がある。鉄鋼大手セベルスタリは16日がドル建て債券の利払い期限だった。5営業日の猶予期間も23日に期限を迎える。事情に詳しい関係者によると、セベルスタリはシティグループの子会社に利払い分の1260万ドルを支払った。米国内の口座に振り込まれたが、債券保有者の手元には届いていない。関係者によると、セベルスタリは23日に債務不履行に陥ると発表する可能性がある。
オリガルヒ所有のロシア企業、制裁で利払い困難か
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