コロナ下で、消費者はチップの額を増やすようになったが、こうした金払いの良さが鈍化している可能性がある。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)下では、米国人は30%ものチップを払うこともいとわなかった。地元のレストランが営業できない間、多くの人は自宅にこもり節約していたからだ。レストランの従業員の賃金が非常に落ち込んでいたこともあり、その分の助けにと消費者は進んでチップを支払った。米フィンテック大手ブロックの決済部門スクエアの過去12カ月の追跡データによると、ワクチンの普及やマスク着用義務の解除、インフレ高進などに伴い、チップの習慣に再び変化が見られている。電話またはオンライン注文による購入のうち、チップを受けとった割合(全業態)は、2021年3月1日には85.7%だったが、今年2月28日には84.4%に減少している。
米飲食店のチップ、コロナ下の気前良さから一変
インフレ高進とノーマルへの回帰でチップ減少の可能性、新データが示唆
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