私たちの生活には、いろいろなところで神様の存在を感じられることがあります。身近なところでは、「初詣」。受験生なら「合格祈願」。ビジネスパーソンなら「商売繁盛」。名だたる経営者も、日本の歴史をつくった戦国大名や歴代天皇も、神様を信仰し、力を借りて成功を収めてきました。漫画やゲームのキャラクター名でつかわれていることもあります。もしかしたら、ヒットの要因は、神様のご利益かもしれませんね。
日本には、八百万(やおよろず)の神様がいると言われています。膨大な神様の中から100項目にわたって紹介する新刊『最強の神様100』には、古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場します。最強クラスの神様なので、ご利益も多種多様。
今日は、1年に1度の最強開運日。この記事を見かけた時点で、すでに強運の持ち主。ぜひ、実りある年にするためにも、いい決断をしてください。
自分を信じて決断する
2022年は3つの超開運日があるといわれています。1月11日(火)、3月26日(土)、6月10日(金)です。この3日間は、天赦日と一粒万倍日が重なるからです。天赦日は天が全てを許してくれる日、一粒万倍日はその日に始めたことが何倍にもなって返ってくる日です。いずれも開運日ですが、さらに、「金運招来日」ともいわれる金運に縁がある寅の日が重なる最強開運日が、本日3/26(土)なのです。
開運日というと、まゆつばに受け取る方も多いでしょう。実際、こうしたことを研究する専門職だった陰陽師は、明治政府によって迷信とされ、公的な職業として廃止されました。同時に、現代でも我々はカレンダーや手帳の中で、大吉や仏滅など、1日の吉凶情報に身近に接しています。
迷信とされつつ、現代でも活用されるのは、なぜしょうか? 経営者やビジネスマンであれば、「計画を立て実行すること」が有効なのは、経験的にご存じでしょう。特にその計画を、頭の中だけで立てるのではなく、紙などに書き表すことが大事です。総理経験者の竹下登氏は、国会や外交、選挙など今後の政治日程を詳細に書き込み、まるで未来予測したように、その通りに進んでいくと評判でした。竹下登氏の秘話を持ち出さなくとも、どこの企業でもプロジェクトでも、計画をアウトプットして実行することは、必要不可欠でしょう。
天赦日や一粒万倍日など開運日を意識するメリットは、「この日にあれをしよう・こうしよう」と、新たな挑戦や、何かを手放す計画を立て、実行できることです。開運日があることによって、何かを始めたり止めたりする計画が立てられるのです。
やりたくてもやれなかったことを思い切ってやる。捨てるべきと思っていた物を捨て、止めるべきと思っていたことを止める。どれも人生が良い方向に向かう決断でしょう。少なくともご本人は「良いこと」「必要なこと」と判断されているはずです。もちろん自分自身が良いと思っているからといって、本当に良いとは限りません。しかしながら、自分の判断を信じられなければ、ただ周りに振り回されるだけで、ろくでもない人生を送るのは決定事項です。
今日は、3月26日(土)。最強開運日です。何か決断してみましょう。
もちろんその決断が大きいものなら、準備期間も必要です。いきなり始めたり止めたりできないことも多いですからね。となると、超開運日6月10日(金)までの行動計画を立てる必要がありますよね。ぜひ立ててください。
仕事を始めるのが良いのか、結婚するのが良いのか、逆に避けた方が良いのか、財布を新調するのが良いのかなど、より具体的な行動が気になる人もいるでしょう。しかしながら、細かいことは何でもいいのです。ご本人がやりたいことをやり、止めたいことをやめればいい。その情報をご存じなのは、ご本人自身ですよね。
超開運日をきっかけに、ぜひご自身の判断を信じて、計画・行動してみてください。
*本原稿は、『最強の神様100』の著者による書き下ろしです。
八木龍平(やぎ・りゅうへい)
1975年、京都市生まれ。博士(知識科学)
スピリチュアルな感覚を活用する社会心理学者
科学とスピリチュアルを組み合わせた今までにない「神社分析」が好評を博し、『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(サンマーク出版)はまたたくまに27万部超のベストセラーに。
NTTコムウェアのシステムエンジニア、富士通研究所シニアリサーチャー、北陸先端科学技術大学院大学・客員准教授、青山学院大学・非常勤講師などを歴任。性格分析やコミュニケーションの学術論文を出版する社会心理学者である。2006年度コンピュータ利用教育学会(CIEC)学会賞・論文賞。
現在は武蔵野学院大学・兼任講師として「情報リテラシー」を教えるかたわら、ブログや神社ツアーで「リュウ博士」と呼ばれ活躍中。全国の企業・団体での講演や、神社ツアーには、毎回多くの参加者が集まり、人気を博している。
著者からのメッセージ
「神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ」
鎌倉時代に制定された「御成敗式目」の第一条に記された言葉です。意味は、神様は人間の敬う心によってそのお力を増し、人間は神様の徳をいただいて運を開く。この神様の徳こそ、ご利益です。
御成敗式目は、鎌倉幕府の第3代執権・北条泰時が中心になってまとめた日本初の武家政権による法令です。武士にも一般庶民にも大きく影響を与えたこの法令は、神様と人との関係を説くことから始まるわけですね。
神様と人との関係は一方通行ではありません。お互いを助け合い高め合う存在。神様のお力をいただく「開運」は、このお互い様の関係の中で起こることを、読者の皆様にご理解いただければ、本書を出版した甲斐があります。
神様のやりたいことを助ける人は、神様から多くのプレゼントを受け取るでしょう。
本書を、神様との「良き隣人関係」を結ぶ一助としてくだされば幸いです。
本書の見方
古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場しますが、最強クラスの神様たちなので、ご利益も多種多様。あなたにピッタリな神様を見つけていただくためにも、本書の見方を紹介いたします。
■ナンバリング
本書では、何度も登場する神様がいます。本を活用する機会が多いはずなので、各項目初出のみ、数字を入れています。
■神様の特徴
同じご利益でも、性格が違います。神様の個性を表したご利益となります。
■神様を祭る寺社
神様を祭る代表的な神社・お寺を紹介。P271には、ご参拝におすすめの神社をピックアップしています。
■神様のご利益
神様が最も得意とするご利益を全21項目から主な3つを紹介。P255にはご利益別索引があるので、自身が欲するご利益ごとに神様を探せます。
■こんな人にオススメ!
人によって、職業も年齢もバラバラ。よりイメージしやすいように、あなたと神様とのマッチングをお手伝いします。
新刊書籍のご案内
『最強の神様100』
八木龍平著、定価1650円(本体1500円+税)、ダイヤモンド社
第1章では、日本の国が始まった最初の最初、弥生時代から古墳・飛鳥時代に大きな力を発揮した神々をご紹介します。日本で一番古い神社の神様など、神々の最長老ぞろいの第1章はご利益のスケールも大きく、「人として成長したい方」に特におすすめです。
第2章では、怨霊が不幸をもたらすと人々が本気で恐れた奈良時代から平安時代に、大きな力を発揮した神々をご紹介します。鬼から守る神様、今年の福徳をもたらす神様など、長く繁栄した神々ぞろいの第2章は、「不幸体質から幸運体質になりたい方」に特におすすめです。
第3章では、大きな戦乱が起こった鎌倉時代から戦国時代に、大きな力を発揮した神々をご紹介します。戦わない勝利の神様、宇宙根源の究極神など、人々が最も力を欲した時代にふさわしい神々の強者ぞろいの第3章は、「強力なパワーが欲しい方」に特におすすめです。
第4章では、安土桃山時代から江戸時代に大きな力を発揮した神々をご紹介します。「あとひと押し」をくれる神様、思いがけない知恵をもたらす神様など、新時代を切り開いた神々ぞろいの第4章は、「新しい流れを呼び込みたい方」に特におすすめです。
明治時代から昭和初期に大きな力を発揮したカリスマな神々ぞろいの第5章は、その道を究める神様など、「魅力を磨きたい方」におすすめの神様をご紹介。現代に大きな力を発揮している龍神さんや犬神さんなど、人間の要望に積極対応する神々ぞろいの第6章は、「大舞台で力を発揮したい方」におすすめの神様をご紹介します。
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